学力テストを受験のために使えない3つの理由

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2015年12月8日、文部科学省は2016(平成28)年度の全国学力・学習状況調査に関する実施要領を公表しました。
そして留意事項において「結果を直接又は間接に入学者選抜に関して用いることはできない」と明記しました。
なぜこんな但し書きがあるのか?
それは2015年度の結果を大阪府教育委員会が公立高校入試の内申点資料として使用する旨を表明していたからです。
とはいえなぜ入学者選抜、すなわち受験用の内申書に使ってはいけないのでしょうか。

■学力テストとは
全国学力・学習状況調査とは何でしょうか。
俗に学力テストと呼ばれるものです。
このテストでは当該年度の小学6年生および中学3年生に対して共通問題による国語および算数・数学の問題を解かせています。
2016年は4月19日火曜日に実施する予定です。
ちなみに本テストの目的は?
「学校における教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる」とされています。
つまり現状の教育制度が適正なのか否か?
それを判断する材料と考えているのです。

■受験に使えない理由
学力テストの内容は全国一律です。
また中学3年生が受けます。
実施日も4月です。
高校受験用の資料としてもってこいの材料でしょう。
公平性があるはずです。
なければやる意味がないからです。
とはいえ使ってはいけない?
何か理由があるのでしょうか。

1.目的外使用
第一の理由は、目的外使用に該当するからでしょう。
受験を目的として問題が作られていないためです。
とはいえ子供達の習得状況を把握するには好ましそうなテストです。
しかし本来の目的を逸脱している!
如何にも役人的発想です。
勝手に使われるのが気に食わない?
さらに個人情報の問題もあるようです。
それでも経費節減という意味では?
公的な資料を活用させてくれても良さそうな気はします。

2.本当に公平なのか
かつてですが、平均点を下げそうな子をテスト当日休ませたとか。
大阪府では学校間のバラツキをチェックするために用いたいようです。
しかし学力テストの結果次第では学校のランク付けにもなります。
すると様々な戦略が生まれます。
学力テストのための受験テクニック?
塾が流行るかもしれません。
この点から鑑みれば本当に公平なのか?
とはいえそこまでやってしまうと?
文科省が考える目的まで逸脱しかねない状況です。

3.義務教育内で競争が始まる
単年度のみの利用なら問題ないでしょう。
しかしこれが慣例化してくると?
中学校の序列化につながります。
すると?
あの高校へ行くためにはあの中学へ行こう!
もちろん大阪府ではそれを考えているようです。
実際に義務教育でも学校を自由に選べる自治体は増えています。
とはいえここでも極論が登場するでしょう。
義務教育機関内でも変な競争が始まってしまいます。
そもそも義務教育とは何か?
そこから考え直さないといけなくなってしまいます。
健全に切磋琢磨できれば良いのでしょうが大人こそ?
それをやらないですね。

■学力テストの問題点
学力テストに対する問題点は多々指摘されています。
そもそも結果が本当に文部科学行政に反映されるのか?
自己満足?
やってるよ的な言い訳にも利用されてしまいそうです。
また税金を使って、それも只でさえ授業日数が確保しづらい現状のシステムでやるべきことか?
一方でレベルの低い学校に対する嫌味的な指導の温床?
そして出来の悪い子供への圧力にもなるのでしょう。
学力テストで本当の意味における子供達の状況を把握できるのか?
サンプル調査で十分とする意見もあります。

■現場の先生は大変です
もちろんベストな方法などないのでしょう。
試行錯誤と地道な調査を繰り返していくしかないのです。
まずは現場を見ろ!
役人は当然ですがテレビなどで著名な自称教育評論家たちにも言いたいですね。
その意見で政策が作られてしまうからです。
現場の先生たちは本当に大変です。
その助けになるような?
少なくとも邪魔をしない!
公平かつ有益な受験用資料の作成に貢献してもらいたいものです。

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